失敗せずに花火を撮る
焦点距離:28mm(35mm判換算) / F値:14 / シャッター速度:23秒
花火のシーズンがいよいよやってきました。
いつも失敗する花火の撮影なんて難しくてムリ・・・と思っていませんか?
実は、花火は手順通りにやりさえすれば簡単に撮れてしまうのです。
写真に撮った花火は、目で見たよりも鮮やかで繊細!花火撮影にチャレンジしてみましょう。
用意するもの
カメラ・レンズの他に、花火撮影では三脚が必需品です。また、リモコンがあればよりキレイな写真を撮ることができます。予備のバッテリーもあったほうがおすすめです。雨具やシート、虫よけも必需品。夏場は水分補給も大切です。
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まずカメラの設定をしよう
花火を撮影するときは、通常の被写体とはちょっと違う設定をする必要があります。
暗い会場であわてて設定するのではなく、できれば明るいうちに設定を終えておきましょう。事前に一度練習しておけば、安心ですね。
カメラの設定を M(マニュアル)モードに設定
撮影モードをM(マニュアル)に変えたうえで、シャッター速度をBULB(バルブ)に設定します。BULBに設定すると、シャッターボタンを押している間中シャッターが開きっぱなしになり、ボタンを戻すとシャッターが閉じます。何秒でも自由にシャッターを開くことができるので、打ち上がってから花火が開くまでを写し取ることが出来るのです。
絞り値はF11〜F16
絞り値(F値)はF13ぐらいが基本ですが、花火の明るさに合わせて、F10〜F18ぐらいの間で絞りを変えてみましょう。
長秒時ノイズリダクションはOFF
数秒間シャッターを開いたままにする花火の撮影では、ノイズリダクション処理に時間がかかります。
処理中はシャッターが押せないため、花火の撮影でこれを「入」にしておくと、次々と打ち上がる花火を撮り逃がしてしまいます。
そのため、花火の撮影の際には長秒時ノイズリダクションを「切」にします。
ピントはマニュアルフォーカス
暗い夜空の場合、オートフォーカスではピントがほとんど合わないため、MF(マニュアルフォーカス) にしてピント合わせをします。
ピントを合わせる場所を夜空にすると合わせにくいので、花火が上がる付近の建物などを目標にしてピント合わせをします。
※「ピーキング機能」を使ってさらに正確にピント合わせをすることもできます。
リモコンを使う
三脚にカメラを固定していても、BULB(バルブ)撮影では、シャッターボタンを押し続けて戻す際に、カメラブレを起こすことがあります。
そこで、カメラに触れずにシャッターが切れるリモートコマンダーを使うと、カメラのシャッターボタンを押しっぱなしにすることがなく、ブレが軽減されます。
ご購入の際は、リモートコマンダーの対応機種をよく確認してからお買い求めください。
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いざ!撮影
撮影場所は決まりましたか? 三脚にカメラをセットして始まるのを待ちます。空が暗くなって最初の花火が打ち上がったら、いよいよ撮影開始。胸が高鳴る瞬間です!
構図を決めて三脚を立てる
手持ちでテスト撮影をしてみて、大まかに構図を決めたら、三脚にカメラを固定します。
三脚のネジをしっかり締めること、三脚の脚を3本とも完全に開くことが大切です。撮影のときはカメラが上向きになっているため、液晶画面が可動する一眼カメラなら、とても楽に撮影に集中することができます。
ワンポイント! 広角か望遠か・・・構図を工夫してみましょう
広角なら周囲の夜景も一緒に写ります。中望遠で撮影。
花火の迫力が出てきました。
もっと望遠で迫ってみました。
水面への写り込みに注目して撮ってみました。
「ドン!」という発射音でシャッターボタンを押す
花火が開いてからシャッターボタンを押すと、花火の中心の爆発点や打ち上げの軌跡が写りません。打ち上げの軌跡から撮ると、花火が花と茎のようにキレイに写ります。軌跡から写すには、ドンという発射音と同時にシャッターボタンを押すのがコツです。
シャッターを開いているのは4秒〜10秒ぐらい
花火が上がったら、リモコン側のシャッターボタンを1回押してください。それでシャッターが開きます。
数秒後花火が消えたところで、もう1回同じボタンを押すとカメラのシャッターが閉じます。
どれだけの時間シャッターを開いているかは自由ですが、4秒から長くて10秒程度できれいに写せます。
あまり長くシャッターを開いていると露出オーバーになるので注意しましょう。
※適切なシャッター速度は、花火の大きさや花火との距離で変わってきます。撮影しながら調整してみてください。
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